僕のオタク・サブカル思い出(19)

  達名に通い始めてひと月ほどした1994年10月、Y君から「俺たちも同人誌作ってみない?」と打診されます。NEXTの活動を見て自分もやってみたい!と思うのは自然なことですよね。僕もその頃は同人誌を作るのにすごく興味があったので、二つ返事でOKしました。

 沖縄の同人界隈に住まうオタクの多くは、同人誌即売会の事を「イベント」と呼んでいました。それと、この20年ちょっとくらいは沖縄で開催される同人誌即売会といえばスタジオYOUの主催する「おでかけライブ」の事を指すのが一般的ですね
 僕が高校生、つまり90年代中頃の同人誌即売会は個人主催の小さなイベントとして開催されることが多く、その告知手段も「新聞の地元イベント告知欄」とか、それぞれの即売会の中で撒かれるペーパーで情報を得るのが普通でした。小学生の時にラジオジャックでVAIO主催の即売会の告知をやってたような気がするんだけど、どうでしたっけ。有識者からの情報求。
 個人主催の即売会はどうしても規模をそれほど大きくすることができないため、大体は地元の公民館とかで開催してました。ということで、Y君から「10月末に〇〇〇公民館でやるらしいんだけど、まずは見に行ってみない?」とのお誘い。ということで僕もついに即売会デビューです。

 日曜日、会場となった公民館には思ってたより多くの人が詰めかけており、「地元のイベントでもこんなに人来るんだ!すげえ!」と感動したのを覚えてます。それともうひとつ印象的だったのは「女の人多いな!」でした。
 そもそもオタク趣味を通して人と関わることが殆ど無かった少年にとって、オタク趣味ってなんとなく男ばっかりのむさ苦しいところだろうと無意識に思い込んでいたんですが、参加者とサークル合わせても会場の8割くらいが女性なのはびっくりしました。後にわかるんですけど実は古来から女性がすごく多いんですよね。「沖縄オタククロニクル」でも言及されていましたが、今も同人界隈でも女性のパワーが圧倒的に強いですね。
 ただ、サークル参加されている人の半分くらいが便箋とかペーパーとかばっかりで、本がちゃんとおかれてるサークルが思ったほど居なかったのが現実というか、まあでも漫画一本描き切るって結構大変だもんね・・・。それに基本的には女性が女性向けに作ってるものが多いわけで、賑わってて雰囲気は楽しいんだけど意外に手に取れるものが無いなあ~などと思いながら会場内をぐるぐる。
 しかし中には自分が興味を持てるジャンルの本を描いてる人もいて、その年の夏に稼働開始し大人気になっていたカプコンの格闘ゲーム「ヴァンパイア」の同人誌を出してるサークルがあって、しかも絵が可愛かったので即ゲット。そのサークルも女性ばかりだったんですが、女性でも格ゲーとかやるんだなあと思いつつホクホク顔で帰路に着きました。

 さて、現地での様子を見て熱気にあてられた僕は改めてY君と相談し「12月にあるイベントにサークル参加しよう!」とがっちり握手して、サークル名を二人で決め、サークルカットをY君にお任せするというとこまでとりあえず確定。
 そこから「これはちゃんと描かなきゃ!」と思い、胡屋に当時あった画材屋さんでケント紙とペンを買い、お絵かきに向き合うことになります・・・が、好きで落書きすることはあっても、お話を描いたりペン入れしたりなんて今まで全くやったことなかったんで、試行錯誤しつつ出来上がった絵のクオリティの低さに自分でもがっかりしつつ、震える手でY君に原稿をお預けしました。
 1994年12月、ついにサークル参加のほうで即売会デビュー。もうあまりに昔の事すぎて記憶にないんですけど、たぶん那覇市民会館で開催された即売会だったと思います。二人とも絵のクオリティは低かったんで殆ど売れはしませんでしたが、先輩のNEXTとも一緒に参加できたこともあり、より参加してるぞ!っていう気持ちが高まった気がします。

 この後もY君とは3回くらい本を一緒に作って参加してるんですが、そのうち「ときめきメモリアル」の同人誌を出したときあたりがいろいろあったんだよなあ。

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