自宅待機erのための「できるだけお金をかけない」テクノ制作環境の話


2020年。
新型コロナウイルスの猛威によって、人類は家に籠もることを余儀なくされた。だが普段からおうちでダンスミュージックを制作してるテクノミュージシャンはここぞとばかりに楽曲制作に勤しむのであった・・・。

とはいえ、まだその門戸を叩いていない人はそもそも「何を揃えればいいのかわからない!」という状況だろう、っつーことで全人類待望の「可能な限りお金をかけずにテクノを作りたい!」を実現するアレコレをご紹介いたします。とりあえず最低5000円くらいは用意しとけ。



パソコン持ってる人向け


すでにPCをお持ちの方は、選択肢が無数にあるうえDAW(デジタルオーディオワークステーション、作曲用ソフト)もすでに無料のものがあるので超安心です。Mac?Logic Proでも使えば?

作曲用ソフト
Reaper
起動する度に製品版買ってくれやとお願いされますが、それをガン無視すれば無料で使えます。曲で稼げたら買ってやってくれ。
有名なDAWの要素で構成されているので、Cubaseなど他のDAWを使ってる人が遊びで使うのにも良し。解説記事もあるのでご一読を。検索するときは「Reaper DAW」とするとヒットしますので、How Toを探すときにはそちらで。
軽くて高性能なオンラインソフトDAW、Reaperを使ってみよう | | 藤本健の "DTMステーション"
https://www.dtmstation.com/archives/51869227.html

open MODPlugTracker
AMIGAを祖先に持つトラッカーと呼ばれる種類の作曲用ソフトの中で、無料で楽しめるのがこちら。多機能だけどクセはあるので慣れるまで少し時間はかかるかも。でもテクノ作るのには向いてるんですよ。
初心者向けに僕が書いた記事があるので参考まで。→ハードミニマル作曲講座

その他に揃えたいもの

DAWではシンセサイザー等をケーブルでつないで演奏させたり録音したりもできるんですが、DTMの醍醐味はやはりPC内完結ですよねー(偏見) この20年ほどで、PCの中に仮想の楽器を作る規格が色々と進化しており、特にSteinbergの策定したVSTが有名です。最近ではVST規格で使える無料のシンセやエフェクターなども山のように存在するので、いろんなサイトで宝探ししてみるのも良いですよねー。

【2020】DTMフリー音源・プラグイン・DAW35選!おすすめの無料ソフトまとめ │ サッキーのさっきの出来事
https://sakky.tokyo/dtm-free-software/
DAWだけでなくフリーで使えるVSTを多数紹介してます。

Twitterで無料のVST情報を流し続けるボットです。これがまた意外に便利なんだな。

VSTプラグイン等を多数取り揃えているオンラインショップPluginBoutiqueの無料配布プラグイン。楽器やエフェクターなど色々揃ってます。

 楽器以外にも、音そのものを直接貼り付けて曲を制作するMODトラッカーなどではサンプルファイル(.wavなどの波形ファイル)がとても重宝されますが、こちらも結構フリーで配布されているものがあります。
 また新型コロナウイルス撲滅のために各サイトで「家で曲を作ろう!」と様々な素材を無料配布しているサイトも結構出てきてますので、Twitter等で情報を収集していくと結構な量集まりますよ。

サンプルファイル等を販売しているFunction Loopsが過去に配布した無料サンプル。


スマホ・タブレットを使いたい人向け


 PCがなくても、最近のスマートフォンやタブレットは高性能なので曲が作れてしまいます。無料の物は少ないんですが、ちょっと課金するだけで超強力な作曲ツールが手に入ってしまうんですよねー。
 で、タブレット自体も今は結構お安く買えてしまうので、Android5.0.1以上のOSが動いているタブレットを購入しましょう。奥の手としてFireHDに無理やりGooglePlayを入れるという方法も無くはない(方法はググってくれ)
 ・・・iPhone?iPad?GarageBand使え!以上!

実機のシンセサイザーのようにツマミをいじったりボタンを押したりして曲作りができます。操作が直感的で、スマホくらいの小さい画面でも操作しやすいので、ちょっと遊ぶだけっていうならこっちオススメです。全機能開放は999円となっております。

日本が誇る楽器メーカー、ローランドが最近会社ごと買収して配信していることでも話題の携帯端末向け作曲ソフト。後述するFL STUDIO MOBILEもそうなんだけど、AndroidだけでなくiOSにWindowsでも同じソフトが配信されているマルチプラットフォームのすごいやつ。
個人的にはクセ強すぎてちょっと使いこなせなかったけど、Causticみたいなの好き!って人にはいいかもしんない。とくに今は新型コロナウイルスに伴うミュージシャン支援として普段は課金しないといけない全機能開放が無料でできるってことなんで、この機会に導入するのもアリですぜ。


こちらは個人的に大本命。買い切り2000円ちょっとするけど、その金額を余裕で超えるパフォーマンスです。良い低音も出るよ。追加で購入できるシンセも是非手に入れよう。使用感などはこのブログでもちょっとだけ書いてるので参考まで。


それ以外にも実は


「あつまれどうぶつの森」のために慌ててSwitchを購入したそこのあなた! そのSwitchでKORGのシンセが山程使えるヤバいソフトが配信されてるんですよ!
DS用ソフトでも過去にシンセを提供してきたKORGが、iOSとMacOSで提供していたKORG GadgetをSwitchに移植し、しかもSwitchならではのグループ作曲などができるおもしろ機能を搭載してるんだから買うしかない。今ならセール中でお安いぜ。


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 というわけで、めちゃくちゃ適当にリンクだけ張ってみました。実際に使う際はそれぞれチュートリアルを検索してみてね。できたテクノはいろんなサイトを使って配信できるんだけど、それはまた次回のお楽しみ!