タブレットPCでDJやったときに思ったこと
先日、お仕事の関係で東京に行った際に「あ、茶箱(早稲田にあるバー)でDJできるんじゃね?」と思い立ち、DJブースレンタルを申し込んで機材を持ち込みPCDJやってきました。
上の写真で解るかどうかなんですけど、今回は普段使ってるノートPCの持ち込みが厳しかったんで10インチタブレットPCでDJやってきましたよ。というわけで、実際に使用したうえでの色々細かい話をさせていただきます。
まあ究極を言えば「画板にノートPCとDJコントローラ置いてプレイ」なんですけど、DJブースに駅弁売りみたいな人がいて微動だにせずプレイしてる光景とか誰も見たくないよねー(そこそこ真剣にやろうと思ってたけど)
あとは、こんだけ小さいと何ができるって「飛行機など公共交通機関で移動中でもDJできる」っつー話なんですね。今回はテストだけやったけど、飛行機のエコノミークラス座席についてるテーブルに全部セットしてDJできます(さすがに配信は無理なので録音だけど)
個人的な観測範囲では、タッチパッド付きキーボードはだいたいタッチパッド側があんまり精度高くなくて、結局USBハブにキーボードとマウスとオーディオインターフェースをつないだほうが数ミリ秒の入力ディレイも無いので安心だけど、見た目不格好なんだよなー。
アナログ
単純に触ってて楽しい
スクラッチ等直接音に触るプレイが可能
大概のクラブにはTechnics製かそれ準拠のターンテーブルが設置されているので自前の針を持っていけばOKなことが多い
レコードが大きいので運搬が大変
DJやってる事を認知してもらいやすい(意外に大事)
CDJ
最近はほぼすべてのクラブで使える
CDは比較的コンパクトで運搬しやすい
CD-Rで自作曲やエディットなども使用しやすいので選択肢はかなり多い
クラブによって機材がまちまちなのでチェックは必要(スクラッチしたくてもできない機種の場合有りとか)
PCDJコントローラ持ち込み
自宅環境をそのまま持ち込める
ストレージから直で選曲できるので持ち込める曲の量はLPやCDとは比較にならないほど多い
DAW等と併用してライブ構成にもできる
設置にスペースが必要になるため、狭いDJブース内で場所の取り合いになることも
本体更新による操作不能・音飛び等やストレージの突然死など想定外の事故率も他とくらべ高い
PCDJノートPCのみ
ノートを設置するのみなのでコントローラ付きと比較して省スペース
ほぼノートPCとオーディオI/Fのみのため設営と撤収が容易
ツマミやフェーダーなどフィジカルで直感的な入力手段が少ないことや機種によってはキーボード用ライトが必要になるなど、クセが強め
その他
なんだったらDjayでiPhoneのみでもプレイできる(モノラルになったり色々制限あるのでオススメはしない)
ドライバが対応していればiPad+Djay+オーディオインターフェースでDJできる(ノートPCのみと大体同じになるはず)
あとスタンドアローンDJシステムではPacemakerやGODJもあるんですけど、前者はどうしてもEQの扱いが難しく、後者は曲の収集までっていう意味も含めての最小構成って考えると惜しいすな。
上の写真で解るかどうかなんですけど、今回は普段使ってるノートPCの持ち込みが厳しかったんで10インチタブレットPCでDJやってきましたよ。というわけで、実際に使用したうえでの色々細かい話をさせていただきます。
機材構成
- PC:Diginnos DG-D10IW3SLi(10.1インチタブレットPC)
- オーディオI/F:Numark DJiO
- コントローラ:ELECOMのBluetoothキーボードと有線マウス
- そのほか:電源としてモバイルバッテリー
手短に、この構成の特徴をご紹介。ここだけ読んで帰っていただいても結構ですよ!
- 軽量で幅をとらないんで遠方でのDJでも対応しやすい
- 電源をモバイルバッテリーで供給できるので、意外によくある「PCDJでの参加者が多すぎて電源取れない問題」にも対応
- 本体とコントローラの切り離しが可能なので配置がかなり自由度高い
- この構成だとついでに作曲環境としても使用できる
- 視認性はよくない(僕は老眼が進行中なのでまあまあ厳しい)
- ストレージは大きくないので曲数は多少制限がかかる
- PC自体非力なんで4deck構成とかはおすすめできない
- ノートPCよりもフロアから見た感じが「何してるのかまったくわからない」感が増すのは人によって良し悪しか
この構成を作る理由
このセッティングのコンセプトは「自宅から現場へそのまま環境を持ち込んでプレイする」「現場の様々な環境に対応する」「現場の機材をそのまま使用するDJに対してできるだけ負担にならない最小限構成を目指す」というもの。
実際のとこ、自宅の環境をクラブ等に持ち込むことになるんで、ノートPC+DJコントローラみたいな構成だと場所取って仕方ないし、だいたいは機材置き場がアナログターンテーブルの蓋の上とかになりがちなんで、同じパーティーでターンテーブルやCDJを使う人がいるときにご迷惑にならないよう設置スペースと撤収時間を最小限にするべきだろう、という感じですね。
まあ究極を言えば「画板にノートPCとDJコントローラ置いてプレイ」なんですけど、DJブースに駅弁売りみたいな人がいて微動だにせずプレイしてる光景とか誰も見たくないよねー(そこそこ真剣にやろうと思ってたけど)
あとは、こんだけ小さいと何ができるって「飛行機など公共交通機関で移動中でもDJできる」っつー話なんですね。今回はテストだけやったけど、飛行機のエコノミークラス座席についてるテーブルに全部セットしてDJできます(さすがに配信は無理なので録音だけど)
だが完璧とはいえない
まあそうは言っても、12インチくらいのノートPCにオーディオインターフェースという構成が一番扱いやすいのではないかと思います。ノートPCに関しては「タブレット用スタンド要らないので荷物の点数が減る」「キーボードとタッチパッドが最初から最善の状態でセットされてる(当然だけど)」というあたりがアドバンテージ。あとはPD対応USB Type-C給電ができるPCなら尚良というところでしょうか。個人的な観測範囲では、タッチパッド付きキーボードはだいたいタッチパッド側があんまり精度高くなくて、結局USBハブにキーボードとマウスとオーディオインターフェースをつないだほうが数ミリ秒の入力ディレイも無いので安心だけど、見た目不格好なんだよなー。
おまけ:各構成別、個人的なイメージ
アナログ
単純に触ってて楽しい
スクラッチ等直接音に触るプレイが可能
大概のクラブにはTechnics製かそれ準拠のターンテーブルが設置されているので自前の針を持っていけばOKなことが多い
レコードが大きいので運搬が大変
DJやってる事を認知してもらいやすい(意外に大事)
CDJ
最近はほぼすべてのクラブで使える
CDは比較的コンパクトで運搬しやすい
CD-Rで自作曲やエディットなども使用しやすいので選択肢はかなり多い
クラブによって機材がまちまちなのでチェックは必要(スクラッチしたくてもできない機種の場合有りとか)
PCDJコントローラ持ち込み
自宅環境をそのまま持ち込める
ストレージから直で選曲できるので持ち込める曲の量はLPやCDとは比較にならないほど多い
DAW等と併用してライブ構成にもできる
設置にスペースが必要になるため、狭いDJブース内で場所の取り合いになることも
本体更新による操作不能・音飛び等やストレージの突然死など想定外の事故率も他とくらべ高い
PCDJノートPCのみ
ノートを設置するのみなのでコントローラ付きと比較して省スペース
ほぼノートPCとオーディオI/Fのみのため設営と撤収が容易
ツマミやフェーダーなどフィジカルで直感的な入力手段が少ないことや機種によってはキーボード用ライトが必要になるなど、クセが強め
その他
なんだったらDjayでiPhoneのみでもプレイできる(モノラルになったり色々制限あるのでオススメはしない)
ドライバが対応していればiPad+Djay+オーディオインターフェースでDJできる(ノートPCのみと大体同じになるはず)
あとスタンドアローンDJシステムではPacemakerやGODJもあるんですけど、前者はどうしてもEQの扱いが難しく、後者は曲の収集までっていう意味も含めての最小構成って考えると惜しいすな。