ハードミニマル作曲講座:(2)音を出そう
2-1 MPTの起動
では早速MPTを起動しましょう。昔懐かしいウィンドウスタイルですね。画面上部のタブは起動直後は「General」になっていて、下部に見えるのは各チャンネルのミキサーなんですがここは今回触りません。
だいたいこんな感じのが表示されます。 出てこないときはメニューの「Files」→「New」 |
2-2 音を呼び出そう
タブをクリックして「General」から「Samples」に変更してください。タブ内の左上、3つ並んでるアイコンの真ん中をクリックするとファイル呼び出しのウィンドウが開くので、ここで先ほどダウンロードして解凍した波形ファイル(以下wav)を指定します。
左の赤っぽいのがwavを入れるところ(Sample)を増やすアイコン 真ん中はwavを呼び出すためのアイコン 右のは加工したwavを保存するアイコン。 Sampleの数だけ異なる音が呼び出せるという仕組みです。 |
呼び出すと、Samplesタブ内の下部に赤いギザギザの絵が出てくるんですが、これが呼び出された波形ファイルの形です。キーボードのどこかを押すと音が鳴ると思います。
解凍した波形ファイルを全部呼び出したいんですが、ここでもう一度呼び出すと波形を上書きすることになっちゃうので、3つ並んだアイコンの左側(赤っぽいやつ)を押してwavを入れる場所を増やしましょう。アイコンの右側にある「Sample」のところの数字が2になっていればOK、もう一度先程の手順でwavを呼び出して下さい。
解凍した波形ファイルを全部呼び出したいんですが、ここでもう一度呼び出すと波形を上書きすることになっちゃうので、3つ並んだアイコンの左側(赤っぽいやつ)を押してwavを入れる場所を増やしましょう。アイコンの右側にある「Sample」のところの数字が2になっていればOK、もう一度先程の手順でwavを呼び出して下さい。
ウィンドウ左側のツリーから呼び出しも可能。 上段はフォルダツリー、下段はフォルダの中のwav等を表示。 wavを右ウィンドウのドロップで呼び出し。 下段のwavを選択中にキーボードを押すと試聴もできるよ。 |
2-3 打ち込みしてみよう
いよいよ本格的にDTMっぽくなっていきますよ。「Patterns」タブに切り替えると画面下部に謎の「・」の羅列が標示されると思いますが、これが譜面(五線譜)にあたるものです・・・なんて言われても全然実感ないですよねー。では早速入力してみましょう。
まず出す音を指定します。「No Instulment」と表示されているドロップメニューを開いて、2-2で呼び出した音を指定します。
次に列Channel1、行0、「・・・ ・・ ・・ ・・・」の左側のところをクリックしてカーソルを合わせて「C-3」、その右の方に「01」、さらにその右に「64」と入力してみましょう。同じように3つ下のところ(行3)にもう一度入力します。
入力できましたか?できたら最終確認として、カーソルを最初に入力した行に戻してから、先程音を指定したドロップメニューの上に▼マークがあるので、それを押してみてください、曲が再生され音が2回鳴ったと思います。
まず左は「どのオクターブのどの鍵盤の音を鳴らすか」を表します。「C」はドイツ語表記のドにあたります(ドレミファソラシド→CDEFGABC) となりの「3」はオクターブ(音の高低)を表します。この数字が大きいほど高い音に、低いと低い音になります。
次の数字は「どの音を使うか」を表しています。「01」なので1番目の音を鳴らしているということですね。
もうひとつ右の数字は「打鍵の強さ」です。打鍵というだけだと解りにくいですが、ピアノの鍵盤を強くたたけば大きい音が、優しく叩くと小さい音が出ると言えば理解しやすいかな。この数字は16進数で入力し、一番大きい音は「64」です。0~9の次はA~Fとなり、実質128段階の打鍵の強さを入力できます。
----------
<解説>
・各タブの機能をざっくり教えて!
General:曲の設定や各チャンネルの音量およびエフェクターの設定とかいろいろできます。ここでBPMを変えたりできます。
Pattern:各パターンの作成と演奏時のパターンの並びをここで決めます。画面下部のパターン編集部分、左上にある#のところが現在編集しているパターンの番号です。ここをクリックするとパターン中の行数を決めることができます(1小節だけのブレイクを作りたいとかいったときにここを使います)
Samples:波形ファイルの呼び出しと編集ができます。波形そのものの編集も可能です(出だしの0.1秒だけカットするなど) また、打鍵の強さが指定されていないときの音量の指定とか、基準となるキーの変更などなど。
Instulments:より細かく音に変化をつけたり、音そのものを生成したりできます。ループの指定やビブラート、カットオフとレゾナンスなども指定できます。慣れてきたらここもいじってみると面白いです。
・なんで各パターンの行数は64なの?
1小節を16分割して、1パターンに4小節入力できるようになってますので16×4=64行です。1行が譜面で言う16分音符になってます。より細かい音符(32分音符など)を入力したい場合、エクスクルーシブでずらして発音させたりGeneralタブで再生速度を変更したりすれば入力できるようになります。細かい方法は自分で調べておくれ。