ハードミニマル作曲講座:(1)環境を揃えよう
今回の講座ではWindowsマシンを使用します。その他の環境でもできなくはないんですがハードルが高いので今回はWindows対象とさせていただきます。
1-2 MODトラッカーをインストール
作曲環境は無料でそろえることができます。もちろん、CDショップで買えるようなクオリティの高い曲を制作することは難しいのですが、基礎を覚えるのにちょうどいいツールはたくさんあります。今回は基本的に無料で揃えられるものでハードミニマルを制作していきます。
今回使用するのは「MODPlug Tracker」(以下MPT)です。現在の正式名称は「OpenMPT」ですが細かいことはおいときます。MPTは無料でダウンロードできるので早速インストールしてください。
Download | OpenMPT - https://openmpt.org/download
1-3 音の波形ファイルをダウンロード
MPTは今回サンプラーを主体とした使い方になるので、使用する音を仕入れましょう。今回は教材として僕が用意しましたので、下記リンクをクリックしてダウンロード後に任意の場所に解凍しておいてください。→ sample_shmf2017.zip (googleドライブからダンロードします)
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<補足>
・Windows以外で曲作りできる?
もちろん可能です。Macは当然ですが、iPhoneやAndroidでもやろうと思えばできちゃいます。
・曲を作るときに必要な音はどうやって手に入れるの?
曲作りに使用する音は「演奏を録音(楽器を演奏してPC等で録音し編集)」「シンセサイザー(合成音声で音を作り出す)」「サンプリング(楽器等の音の一部を録音し、サンプラーと呼ばれる楽器で音程をつけて演奏する)」の3種類なんですが、今回の講座では主に3番目の手法で曲作りしています。印刷物を切り取って文章や絵を作るコラージュに近い方法ですね。
楽器ができるひとは1曲まるまる演奏して録音し、他のパートと合成してひとつの曲を作ることができます。こんなことできるやつはこの講座読まなくていいんだよ!帰れ!
シンセサイザーはよくバンドのキーボードの人が演奏してる鍵盤なんかが思い浮かびますが、最近はPC内だけで音を作り出すソフトウェアシンセなんてのがかなり浸透してます。MPTではシンセっぽい機能もなくはないんですが結構難しいので今回はパスしてます。
サンプリングは波形ファイルの数だけ音が揃えられるんですが、逆に言えばそのファイルを沢山用意しないといけないんで、無料配布のサンプルをダウンロードしたり、オンラインショップで買い漁ったり、あとはマイクでいろんな音を録音してあとで編集してみたり、いろいろな方法で音をかき集めることが可能です。僕も昔はビートマニアのPS版で(以下省略)
・MODトラッカーって何?
MODとはかなり昔から存在した音楽用フォーマットの総称で、AMIGAという古ーいPCの音楽用フォーマットが起源となっています。
PCでの作曲用ソフトは「DAW(デジタルオーディオワークステーションの略称)」とか「シーケンサー」とか呼びますが、MODに関しては一貫して「トラッカー」という呼称になってます。
近代のMODトラッカーはFastTracker2形式とかImpalseTracker形式などの派閥がありましたが、MPTでは主要トラッカーのフォーマットがほとんどカバーできるのであまり悩む必要がなくなったのはありがたいですね。