ハードミニマル作曲講座:(4)この後は?

4-1 曲を保存しよう
 では、ここまで作った曲を一度保存しましょう。画面左上「Files」の「Save as...」でファイル名を指定して保存します。拡張子は「.mptm」にしておきましょう。

4-2 波形ファイルとしてエクスポート
 編集ができる状態なのはいいんですが、この形式だとCDに焼いたりmp3に変換したりできないので、波形ファイル(.wav)にエクスポートしましょう。上部メニュー「File」→「Export as lossless (Wave,FLAC)」を選択し、Exportメニューはそのまま「OK」でスルーしてファイル名を入力すればOKです。
Exportメニュー。どのフォーマットで出力するかを選択できる。
エンコード用のプログラムがインストールされていれば直接mp3などにもできる。

4-3 もっと作りこみたい!けどどうやって?
 とりあえずここまでの手順を使えば曲を作ることは可能ですが、とても簡素な作りなので「もっとちゃんとした曲にしたい!」という欲が出てくるかもしれません。ここから先は自分で作り上げることになりますが、細かい操作方法や制作にあたってのヒントは検索すれば色々出てくるのと、MODフォーマットの曲のほとんどがMPTで編集できるので他人の曲を開いてどのように作っているのかを分析するのも良いですね。
 ここでは紹介していない使い方(VSTエフェクトの導入、インストゥルメンツで音に変化をつける、エクスクルーシブでより細かい打ち込み等々)もたくさんあるので、まずはMPTでDTMへの理解を深めていただければと思います。
 あと、音色となるwavファイルは検索すれば無料で手に入るものもあります。色々検索して音色を沢山集めておけばいろんなタイプの曲が作れますね。お金に余裕があればSONICWIREなどのサイトでも購入可能ですので、そちらもチェックしてみてね。

4-4 もっといい環境で作曲したい!
 MPTに慣れてきたけどもっといい環境で作曲してみたい!という方は、お金はかかっちゃいますがもうちょっとリッチな環境への移行を考えてみてもいいかもです。
 MODフォーマットにこだわるなら「Renoize」という高品位なMODトラッカーがあります。VSTインストゥツメンツが使えるなどより高度な制作環境が手に入るのと、安価で購入できてアップグレードは永続的に無料なのでお財布にもやさしいのがうれしいですね。
Renoise。リッチすぎてまだ使いこなせてないです・・・。
 また、ステップアップしてもっと自由に曲作りをするなら、たとえばCubaseやLiveなどのDAWを使ってみるといいでしょう。テクノを中心に作るなら、僕はPropellerhead ReasonFL Studioの方が使いやすいし価格も安くて購入直後に曲作りに取り組みやすい環境なのでオススメしています。


4-5 作った曲はどうしよう?
 曲ができた!と思ったら積極的にインターネットで公開するのをオススメします。同じ嗜好のトラックメイカーとつながるためにも、SoundCloudBandcampなどで公開してTwitterやFacebookで好みの曲を作る人のアカウントをフォローしまくると、自分の曲に対するフィードバックも得やすいですね。

 あとはDJ環境があるなら自分の曲を使用したDJミックスなどを公開してみるのもいいかもです。実際のプレイの中に混ぜて使いやすさをアピールできます。DJソフトもMixxxのように無料で使えるものがありますので活用してみてくださいね。