ハードミニマル作曲講座:(3)いろんな操作を覚えよう
3-1 パターンの編集
まあ現時点だとドンドンって2回鳴るだけで何が何だかって感じだと思うので、4つ打ちがドンドンなり続ける感じにしちゃいましょう。
先ほど入力した2つの「C-3」は、マウスで範囲指定してコピーと貼り付けができます。Excelの要領で範囲選択、Ctrl+Cでコピー、Ctrl+Vで貼り付けです。4つ打ちにするなら等間隔で音を並べないといけないので、コピペを駆使して0・4・8・12・16・20・24・28のところに配置しましょう。行が63まであるなら32まで範囲してしてコピー、36のとこで貼り付けでOKです。
並べ終えたら再生してみましょう。ちゃんと規則的にキックが鳴り続けていれば成功です。
間違えて入力したところはCtrl+Xの切り取りやDelキーで削除できるのと、Insキーで空白の挿入も可能なので、ついでにこの操作のクセも覚えておいてくださいね。
3-2 2つ以上の音を同時に鳴らす
キックだけ鳴り続けてても曲としては貧相なので、どんどん音を足していきましょう。今度は「hihat」です。
打ち込む前に、今度はInstulmentsを「02」にしましょう。列はChannel2に入力すれば、先ほど入力した4つ打ちと同時に新たな音を出すことができます。ウラ拍にハイハットを鳴らしたいので、今後は行2・6・10・18・22・26・30のところに「C-3 02 ・・・ ・・」となるように入力していきましょう。
この調子でもうひとつ音を呼び出して並べてみましょうか。今度は「synth」を呼びだして、3・6・11・14・19・22・27・30に配置します。
完了したら再生してください。おお、いかにもオールドスクールなハードミニマルの4つ打ち!
3-3 いろんなパターンを作ろう
さてさて、それっぽいラインが見えてきましたが、今のところ同じフレーズが延々ループしているだけです。いやそれこそハードミニマルなんですけど、せっかくだし展開を作りたいので、ループのパターンをどんどん作っていきましょう。
Patternタブ内上部、「 0 |---|---|---|---|」というとこがあるんですが、ここはパターン配置を表しています。先ほど打ち込んだループはパターン0に格納されているんですが、このパターンを複製して別のパターンに作り替えてみましょう。
0を右クリックして「Duplicate Pattern」を選択すると、先ほど打ち込んだループのパターンが複製され、自動的に次の番号を割り振ってくれます。今回は複製したことでパターン1が増えました。
ではパターン1を編集しましょう。今回は変化が判りやすくなるように編集します。Channel3の行0にカーソルを合わせてDelキーを1度押してみてください。Channel3に入力したものがひとつ上にあがりましたか?この状態で曲を再生すると、さっきのパターン0とは異なるシンセフレーズになってると思います。
上の方は曲全体を、Patternタブ内のはパターン内のみを演奏するためのボタン。 |
ではパターン0と1を連続で再生してみましょう。Patternタブではなく画面上部にある再生ボタンを押してみましょう。パターン0を再生→パターン1を再生→パターン0を再生→パターン1を再生・・・のようにふたつのパターンを順番に再生したあと最初のパターンに戻るのを延々とループしていきます。もっといろんなパターンを自分で作ってみてください。
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<解説>
・音のバランスが悪いので調整したいんだけど・・・
方法がいくつかあります。ひとつは「Samplesタブで音量調整」で、音色ごとに音量が設定できます。つぎに「Channelごとに音量設定」で、こちらはGeneralタブ内下部にあるミキサーで調整できますが、このチャンネルで鳴ってる音は音色に関係なくこのミキサーの音量が影響しますので調整には注意してください。
あとは「音量を範囲選択してまとめて指定」で、こっちの方が細かく設定できますが、操作が結構めんどくさいのが難点。
・Patternタブ内の再生ボタンとウィンドウ上部の再生ボタンはどう違うの?
Patternタブ内のものは、そのタブのみ再生するので、現在編集中のタブをループ再生します。ウィンドウ上部にあるほうは全パターンを配置どおり再生し、最後のパターンを再生し終わったらまた最初に戻ってループするので、曲全体を聴くときは後者のボタンとなります。